KVMをご使用時に次のような症状が発生するときは、エミュレートが正常に行えていない(エミュレートミス)の可能性があります。
これらの症状はエミュレートミスの症状の一部ですが、USBやPS/2ポートからKVMへの給電が正しく行われていない場合、または給電のタイミングが遅れている場合などに発生します。これらの症状を改善するためには、KVMのMPUをいったんリセットする必要があります。
※ACアダプタをお使いでなく、PCの電源を全て落としたときにKVM本体のLEDが全て消灯してしまうシステム構成の場合、エミュレートが解除されますので、次に電源を入れる場合は必ず1番ポートに接続されたPCの電源を最初に入れる必要があります。
※エミュレートとは
通常PCのPS/2ポートなどでは接続された機器に動作用の電源を供給するとともに、入力信号を監視していますが、PC起動時に接続された機器の信号をキャッチし、接続の有無を確認しております。
この確認は通常、起動時のみに行われるためPCの起動中にポートに接続されたコンソールを抜いてしまうとその後認識しなくなってしまいます。
そのため、弊社KVM製品にはMPUが搭載されており、接続されたコンソール機器が常にPCに接続されているかのような、擬似信号を生成しPCに送信する機能(エミュレート)を持ち、この機能が正常にはたらいていれば、KVMでポートを切り替えても各PCは正常に動作することができるわけです。