サポート/登録KVMのエミュレートミスについて(修正方法)

KVMをご使用時に次のような症状が発生するときは、エミュレートが正常に行えていない(エミュレートミス)の可能性があります。

  • キーボード(マウス)からの入力が遅いまたは動かない
  • キーボード(マウス)が暴走する
  • キーボード(マウス)からの入力が正常に反映されない
  • ポート切り替えに時間がかかる
  • ポートが切り替わらない
  • ポートが切り替わるとキーボードやマウスを正常に認識しない
  • ホットキーで切り替わらない
  • ホットキーで切り替えると音が鳴らなくなる(オーディオ付KVM)
  • ホットキーで切り替えると指定したのと別のポートに切り替わる

これらの症状はエミュレートミスの症状の一部ですが、USBやPS/2ポートからKVMへの給電が正しく行われていない場合、または給電のタイミングが遅れている場合などに発生します。これらの症状を改善するためには、KVMのMPUをいったんリセットする必要があります。

  • 手順1:PCの電源をいったん全て落とし、KVMに接続されたケーブルをすべて抜きます。
  • 手順2:そのままの状態で1分以上KVMを放置します。
  • 手順3:キーボード、マウス、モニタケーブルをKVMの各ポートに接続します。
  • 手順4:ACアダプタをお使いの場合はここでKVM本体に接続します。
  • 手順5:KVMケーブルをKVM本体に接続します。
  • 手順6:KVMケーブルを1番ポートに接続するPCに接続し、PCの電源を入れます。
  • 手順7:2番ポート以降のPCにKVMケーブルを接続し、順番に電源を入れます。

※ACアダプタをお使いでなく、PCの電源を全て落としたときにKVM本体のLEDが全て消灯してしまうシステム構成の場合、エミュレートが解除されますので、次に電源を入れる場合は必ず1番ポートに接続されたPCの電源を最初に入れる必要があります。

※エミュレートとは
通常PCのPS/2ポートなどでは接続された機器に動作用の電源を供給するとともに、入力信号を監視していますが、PC起動時に接続された機器の信号をキャッチし、接続の有無を確認しております。
この確認は通常、起動時のみに行われるためPCの起動中にポートに接続されたコンソールを抜いてしまうとその後認識しなくなってしまいます。
そのため、弊社KVM製品にはMPUが搭載されており、接続されたコンソール機器が常にPCに接続されているかのような、擬似信号を生成しPCに送信する機能(エミュレート)を持ち、この機能が正常にはたらいていれば、KVMでポートを切り替えても各PCは正常に動作することができるわけです。